『最後に残るもの』大倉 信 師

October 28, 2018

私は27年前、インドのカルカッタにあるサルベーションアーミーにしばらく宿泊していたことがあります。大部屋に30ぐらいのバンクベッドがあって、私のベッドの横はブリキのトタンを挟んだストリートで、外の喧騒がいつも伝わってきました。まさしく安宿とはこのような宿のことを言うのであって、当時、一泊70セントぐらいだったかと思います。

自分が寝ている横を人が行き来しているのですから、常に人の気配を感じます。そして、朝になると必ず起こされるかけ声がありました。「チャーイ!、チャーイ!」とおじさんがミルクティーを大声で売っているのです。

そんな声に起こされて、ストリートに出ますと、あちこちで湯気がたち、そのチャイが売られています。その時に小さな素焼きのカップに並々と一杯3セントほどのチャイを注いでくれます。濃厚なミルクティーの味は、どんな高級なカフェで飲むものよりもおいしく感じました・・・。

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