『喜んで弱さを誇ろう』大倉 信 師

October 7, 2018

スポーツジムに行きますと多くの方達が鏡の前で重いものを持ち上げています。人は自ら苦労して重いものを運ばなくていいようにトラックやエレベーターを発明しましたが、おもしろいことに、ジムにいる人達はこめかみの血管が切れるような真っ赤な顔をしながら、何度も何度も重いものを持ち上げたり、降ろしたりしています。

私達が日常の生活の中で持ち上げなければならない物というのは限られていますので、明らかに彼らの筋肉は日常生活には必要のないものに思われます。でも彼らはせっせと体を大きくします。そうです、「筋肉」とは「力」と「強さ」の象徴と思われるているからです(ちなみにジムでこのようなトレーニングをしている9割の人は男達です。昔から今も、男はどこかで強さと力を求めているようです)。

さて今朝、私達が考えたいことは、人間とはそもそもそんなに強い者なのかということです。10年がんばって身に着けた筋肉も一本の鉄パイプに勝つことはできませんでしょう。人前で国家天下を語り、大言壮語(たいげんそうご)しておりながら、車のパーキングチケットを切られただけで落ち込んだり、自分で固く決意したことも三日ともたないことがよくあるのです。実に人の弱さをあげるのなら、それはきりがありません。

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